同じ保証会社なら銀行を変えても結果は同じ?【親族間売買FAQ】

親族間売買

こんにちは、行政書士・宅地建物取引士/財産承継コンサルタントの鉾立です。

今回は、親族間売買に関してよくいただく質問に、Q&A形式で回答します。

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Q. A銀行経由でB保証会社(またはフラット35)の審査が通らなかった場合、C銀行経由でB保証会社(またはフラット35)の審査も同じ結果となるという認識で正しいでしょうか?

親族間売買で住宅ローンを申し込んでいます。

先日、A銀行で審査を申し込んだところ、B保証会社の審査で否決となってしまいました。

次はC銀行で申し込もうと思っているのですが、調べてみるとC銀行もB保証会社を利用しているようです。

この場合、A銀行経由でB保証会社の審査が通らなかったのであれば、C銀行経由でB保証会社の審査を受けても、同じ結果(否決)になるという認識で正しいでしょうか?

A. はい、その認識で正しいです。同じ保証会社(またはフラット35)であれば、どの銀行経由でも審査結果は原則として同じになります。

目次

  1. 保証会社の役割
  2. なぜ銀行が違っても結果が同じなのか
  3. 主な保証会社と提携銀行の関係
  4. では、次はどうすればいいのか?
  5. 親族間売買で審査否決となる主な理由
  6. よくある追加質問

1. 保証会社の役割

住宅ローンにおける保証会社とは、借主がローンを返済できなくなった場合に、代わりに銀行へ返済を行う会社です。

【保証会社の仕組み】

借主(お客様)
    ↓ ローン申込
銀行(例:A銀行)
    ↓ 保証依頼
保証会社(例:B保証会社)
    ↓ 審査
    ↓ 承認 or 否決

銀行は、保証会社の保証が得られない場合、原則として融資を実行しません。

つまり、住宅ローンの審査は、実質的には保証会社が行っていると言えます。

2. なぜ銀行が違っても結果が同じなのか

2-1. 保証会社の審査基準は統一されている

保証会社は、どの銀行経由で申し込みがあっても、同じ審査基準で判断します。

例えば:

  • A銀行 → B保証会社に保証依頼
  • C銀行 → 同じB保証会社に保証依頼

この場合、B保証会社から見れば、申込経路(A銀行かC銀行か)は関係なく、借主の信用情報・返済能力・物件担保価値などで審査します。

そのため、同じ保証会社であれば、どの銀行経由でも審査結果は同じになります。

2-2. 審査情報は保証会社に蓄積される

保証会社は、過去の審査履歴を自社のデータベースに記録しています。

そのため、たとえA銀行経由で否決になった後、すぐにC銀行経由で同じB保証会社に申し込んでも、「この方は先日審査で否決になった方だ」と分かります。

短期間で再申込をしても、状況が改善されていない限り、審査結果は変わりません。

3. 主な保証会社と提携銀行の関係

代表的な保証会社と、その保証会社を利用している銀行の例をご紹介します。

【主な保証会社と提携銀行】

保証会社 主な提携銀行(例)
金融機関系列の保証会社 同一資本グループの金融機関
全国保証 多くの地方銀行・信用金庫・信用組合など
みのり信用保証 横浜信用金庫、東京東信用金庫、芝信用金庫、飯能信用金庫など
しんきん保証基金 全国の信用金庫
MG保証 一部の地方銀行・信用金庫の信用組合など

※上記は一例です。多くの金融機関は複数の保証会社と提携しています。

【重要なポイント】

同じ保証会社を利用している銀行に何度申し込んでも、結果は変わりません。

次に申し込む際は、別の保証会社を利用している銀行を選ぶ必要があります。

4. では、次はどうすればいいのか?

A銀行(B保証会社)で否決になった場合、次に取るべき戦略は以下の3つです。

4-1. 別の保証会社を利用している銀行を探す

最も現実的な方法は、B保証会社以外の保証会社を利用している銀行に申し込むことです。

【具体例】

  • A銀行でB保証会社(全国保証)が否決
  • 次はC信用金庫(しんきん保証基金)に申し込む
  • または、D信用金庫(保証会社なしのプロパー融資)に申し込む

当事務所では、お客様の状況に応じて、最適な金融機関をご提案します。

4-2. プロパー融資(保証会社不要)を検討する

一部の金融機関では、保証会社を利用しないプロパー融資に意欲的に取り組んでいます。

【プロパー融資のメリット】

  • 保証会社の審査を経由しないため、保証会社で否決された履歴の影響を受けない
  • 金融機関独自の審査基準で判断される

【プロパー融資に対応する金融機関の例】

  • 一部の地方銀行
  • 一部のネット銀行
  • JA(「既存の重要取引先」にのみ対応といった制限あり)

ただし、プロパー融資は金融機関が全リスクを負うため、審査が厳しくなったり、別途保証人や担保を求められる傾向があります。

4-3. 審査で否決となった原因を改善する

保証会社や銀行を変えるだけでなく、否決の原因を改善することも重要です。

【よくある否決理由と改善策】

否決理由 改善策
返済負担率が高い 他の借入を完済・減額する、または親族からの援助を検討
勤続年数が短い 勤続年数が伸びるまで待つ
個人信用情報に問題 信用情報の回復を待つ(延滞解消後5年など)
売買価格が適正でない 時価の基づいて売買価格を設定する、
必要に応じて不動産鑑定士の評価書を取得し、適正価格を証明
親族間売買の合理性が不明 売買の必要性・合理性を書面で明確に説明

当事務所では、否決理由の分析と改善策のご提案も行っています。

5. 親族間売買で審査否決となる主な理由

親族間売買では、通常の不動産売買よりも審査が厳しくなります。

よくある否決理由:

理由1:売買の実態がないと判断された

金融機関が「形式的な売買で、実質はローンの名義貸しではないか」と疑う場合があります。

→ 対策: 売買の必要性・合理性を書面で説明し、適正な売買であることを証明

理由2:売買価格が市場価格より著しく低い

親族間では安く設定されるケースが多いため、贈与税の課税リスクが高いと判断されることがあります。

→ 対策: 時価に基づく不動産価格の設定、必要に応じて不動産鑑定士の評価書を取得

理由3:資金使途が不明瞭

売主(親族)が売買代金をどう使うか不明な場合、金融機関は融資に慎重になります。

→ 対策: 資金使途を明確に説明

6. よくある追加質問

Q6-1. 保証会社で否決になった情報は、他の保証会社にも共有されますか?

A. いいえ、保証会社間では審査情報は共有されません。

ただし、個人信用情報機関(CIC、JICC、KSCなど)に登録された情報(延滞履歴、借入残高など)は、どの保証会社・銀行も参照できます。

つまり:

  • B保証会社で否決 → D保証会社は知らない
  • ただし、信用情報機関の情報 → すべての保証会社が参照可能

Q6-2. 一度否決になったら、同じ保証会社には二度と申し込めませんか?

A. いいえ、状況が改善されれば再申込は可能です。

ただし、短期間での再申込みは避けるべきです。
一般的には、6か月〜1年程度空けてから、否決の原因を改善した上で再申込みすることを推奨します。

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親族間売買の全体像と対策

今回のような「審査否決」を乗り越えて住宅ローンを通すための具体的なノウハウや、当事務所のサポート事例(50件超)については、以下のメインページで詳しく解説しています。
[→ 親族間売買で住宅ローンが組める銀行と通し方を詳しく見る]


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